法性寺
お久しぶりです、とりのそらねです。
サイクリングをしてきました。
そこで、見つけたバス停「法性寺」!!!
私はつい「わたこ」を思い浮かべました。
百人一首の中で一番名前の長い人です。
ほつしやうじのにふだうさきのくわんぱくだいじやうだいじん
(ほっしょうじのにゅうどうさきのかんぱくだじょうだいじん)
江戸時代のかるた遊びでは、作者名をまず読み上げてました。
太田南畝の狂歌百人一首には「法性寺 入道さきの関白を 半分ほどで 沖つ白波」とあり、ちょっと想像すると面白いですね。(一番短いのは、伊勢:なにはが)
競技かるたでは、前の歌(最初は序歌)の下の句ですけどね。
~解説~
わたのはら 漕ぎ出でてみれば 久方の 雲居にまがふ 沖つ白浪
詞花和歌集巻10雑下に「新院(崇徳院)に位おはしましし時、海上遠望といふことをよませたまひけるによめる」とある。詞花和歌集は崇徳院が下命し、藤原顕輔が撰者となり編纂したものである。百人一首では、崇徳院は「せ」、藤原顕輔は「あきか」です。
保延3年(1135)の内裏歌合で、崇徳院の前で海上遠望の題に合わせて詠まれたのがこの歌である。
大海原に船で漕いできてみたら、かなた沖にに雲と見まごうばかりに白波が立っていたよ
その後、「保元の乱」にて、忠通と崇徳院は敵対してしまうという皮肉な運命・・・。
敗北した崇徳院は讃岐に配流、日本最大の怨霊となりますが、明治期に京都へ帰還しました。ちなみに、日本三大怨霊と呼ばれる崇徳院(せ)・菅原道真(この)・平将門のうち、2人が百人一首に選ばれてます。
以上、路線バス好きのとりのそらねでした。
愛知大会
愛知大会に出場しました。
結果は一回戦敗退。
中盤までリードしてたんですが・・・、
「あきの」で「あきか」を思いっきり払ってお手つき。
札組みしてあるので、一人だけ・・・・・・・
そこから一気に形勢逆転して、8連取。
相手が1枚の時、最後の粘りを見せて3連取しましたが、
囲い手に失敗して、「なにわが」で「なにわえ」を触っていまい終わりました。
次の大会では昇段したいなぁ・・・。
以上、
配置を変えようかと考えているとりのそらねでした。
世界一早くて遅い「わが袖は」
昨日の練習会でのこと。
敵陣右上段(私から見て左側)に「わがそ」がありました。
友札の「わがい」が自陣。
わ・が パシッ
"そ"が聴こえるか聴こえないかのタイミングで札の端を突いてめっちゃキレイに払えました。
遠くまで飛ばしたので取りに行くと・・・ん?「あらし?」
他に飛んだ札がないと確認しつつ、ふと敵陣を見ると、下段に「わがそ」が!!!
膝から倒れこんでスライディングするように取りに行くも、「あ!」と声を漏らしたために気付かれて取られましたorz...
いつの間に下段に・・・?
上の句の終わってから取りに行くなんて・・・反応は世界一でも、世界一遅い取り。
ふと、疑問に思ったのは、出札を取り忘れた(二人とも気付かずに陣に残してしまった)時って、いつまでその札を取るのが有効なんだろうか・・・
上の句が読まれ終わったら? 下の句が始まったら? 下の句が終わってしまったら?
う~ん
以上、ルールが気になるとりのそらねでした。
200枚散らし取り
タイトルの通り、先日4人でお遊びで散らし取りをしました。
和室いっぱいに200枚を散らして、2人1組でのチーム戦。
同じメンバーで200枚源平戦をやったこともある(両陣に「あい」が残り引き分け)んですが、散らしは目がちかちかしますね(笑)
両手を使っていいので、近くにある札は両手で押さえ手で。「たち」「たれ」とか「もも」「あい」とか・・・下の句が似てる札がたくさんでたまに間違えそうになります(笑)
2枚とも自分で取ったときは非常に嬉しいです(*^。^*)
試合より頭は使わないですが、体力はこっちの方が断然消費します。
たまにはお遊びもいいよね!
以上、とりのそらねでした
競技かるたことはじめ~その弐~
私が100首を覚えて間もない頃、1回目の試合をしました。
配置を全く考えてなかったので、好きな歌を主に右に、万葉の人たちは上段に配置しました。
決まり字を覚えるより先に、自陣の配置を考えました。
百人一首は“歌”というイメージが強く、歌集ごと並べてみたり、歌番号を意識してみたり・・・
そして行き着いたのが、「人物別」。完璧ではなかったけど、大体の人物を憶えていたので、一番それがあっていたのかも・・・。2戦目以降、私の配置はずっと人物別です。
天皇および皇族、女性歌人、僧侶、万葉歌人、その他男性のジャンルに分かれています。持統天皇は天皇であり女性であり万葉歌人であるのですが、優先順に天皇に振り分けています。
始めてしばらくは、天皇・皇族と女性歌人を右に配置していたのですが、左側が多くなってしまうこともしばしば。
決まり字を覚えて(というより、自分の頭の中で100首全てを整理し終わって)てしばらくした頃・・・
札が少なくなってきても左右での札の移動が出来ないことや、偏ってしまうことなど・・・いろいろな問題が見え始めてきた頃、
左中段の大中臣能宣朝臣(こころあ)と三条院(こころに)の渡り手が見事に決まり、やっぱり友札は離して置いておきたいと思い大幅に配置を変えました。
友札と言っても、当時の私はまだ音として歌を意識していなかったので、仮に「ちぎりき」と「ちぎりお」を隣同士に置いたとしても、時代も歌のイメージも全然違うので、「ちぎ」として覚えられなかったり・・・。「ちぎりき」が空札なのに、同じ場所に「ちぎりお」が置いてあるからつい触ってしまったり・・・。私には向いてなかった友札をくっつける配置。
そして、右にも男性陣が置けるよう、女性歌人を左右に配置できるよう、女性歌人を全部下段にして、右中段を空けました。取っていくうちに、札を入れ替えたりはしていますが、これで私の定位置の基本形はこの形です。天皇が左にいるとか・・・自分の中ではもうありえない!と思っているので(笑)。
定位置が大分確定してくると動かせなくなってきますよね・・・
定位置の中で、菅原道真(この)と道真の怨霊を恐れていた藤原敦忠(あい)は離そうとか、親子である定家(こぬ)と俊成(よのなかよ)はくっ付けようとか考えてしまいます(笑)
百人一首の中には、日本三大怨霊の内2人が入っています。菅原道真(この)と崇徳院(せ)です。ちなみにあと一人は首塚で有名な平将門。崇徳院は日本史史上最恐の怨霊と言われています。
私の配置では、2枚札が上段にあったり中段にあったり浮き札だったり、2枚札・3枚札の位置はバラバラです。始まりの音でもバラバラです。最初に配置を考えた時(1から2戦目の間)には決まり字が殆ど頭の中に入ってなかったので、「い」札はこのあたりとか考えてなかったので、始まりの音も結構バラバラです。
決まり字の長い友札は基本的に分ける・歌人の生きた時代・人物の相関(親子・犬猿の仲)等を突き詰めていったら、この配置に行き着いたですが、多くの人からとりのそらねさんの配置は覚えにくいと言われます(かるたーにとっては褒め言葉?笑)。一方、私みたいな超意味重視タイプの人には、姫札が固まってるから憶えやすいとも言われます。比率でいえば前者の方が多い。
あと、友札について
「こころあ」が「ここ」になったパターン、「こころに」が「ここ」になったパターンをそれぞれイメージ練習してますが、仮に、「こころに」が読まれて決まり字が短くなった「ここ(ろあ)」でも「こころに」の場所には絶対に置きません。だって、「こころあ」(大中臣能宣;その他男性)を「こころに」(三条院;天皇)の場所に置くことはできないからです。
こうしたことも、私の配置が覚えにくい所以なのかなぁ・・・などと考えたりもします。
相手が覚えにくいように配置するというのも大事だとは思いますが、自分の定位置の配置のルールと似ていれば覚えやすいし、違っていたら覚えにくいし、感じ方は人それぞれだと思いますので、相手が覚えにくいというより自分が納得いく(覚えやすい)配置がベストかなぁと個人的には考えています。配置は100人いたら100パターンあるといいますから。
私の場合、敵陣は友札がくっ付いてたり・同じ音が固まってたり・決まり字の長さが同じものが固まってたりするより、姫札が並んでたり・親子等で並んでたりする方が覚えやすいです。
以上、とりのそらねでした。
競技かるたことはじめ
今年の6月から「競技かるた」を始めたとりのそらねです。
大学時代、万葉集の面白さに触れ、和歌に目覚めました。
競技かるたを始めた当時、万葉集の歌なら当時65首ほど暗記していたのですが、百人一首は数十首しか憶えておらず(小・中学校時代に約100首覚えていた)・・・大分抜けてしまったなぁと悲しくなった覚えがあります。
競技かるたを始めるには小倉百人一首を100首すべて憶えることが必須となります。
競技かるたをする上では、歌全部を憶える必要は無く、決まり字さえ憶えてしまえば良いのです。競技かるたをするのプレイヤー(かるたー)、特に初心者は、決まり字しか憶えていない人や発句(上の句の最初の5(6)文字)しか憶えていない人も多いと思います。
私は競技かるたより先に和歌から入ったので、逆に私は決まり字を覚えるのに一苦労しました。
私は決まり字を暗記したことはありません。和歌全てを憶えるのは意味を意識して憶えられるのですんなりといきました。私の中で百人一首も三十一文字で一つなのです。
百首全てを憶えるのに1週間もかからなかったのに、決まり字を全て憶えるのに1ヶ月かかりました(笑)。決まり字よりも先に百首全ての作者を憶えてしまいました。
では、私がどのようにして決まり字を憶えたか・・・
それは自分で決まり字を探すことでした。例えば「な」の札なら、
なにはえの、なつのよは、なげけとて、なにしおはば、なにはがた、なげきつつ、ながらへば、ながからむ の8首
「なにはえの」は、「なにはがた」があるから皇嘉門院別当は“なにはえ”で取れる、もし伊勢(なにはえ)が読まれたら、「なに」で取れるのかなぁ・・・あ!「なにしおはば」があるから「なに」では取れないのか・・・ってことは、三条右大臣・藤原定方は“なにし”で取れるのか・・・など、頭の中に系統樹を書くようにして、決まり字を整理して行きました。
まぁこんな憶え方をした人は私の他にいないとは思いますが(笑)
今でこそ、「なにし」とか決まり字で言うのには慣れましたが、私の心の中では「名にし負はば」と発句全てを、頭では作者三条右大臣・藤原定方をイメージしています。
語呂合わせで憶えたり、機械的に憶えたり・・・
自分に合った憶え方が一番です。
これは初期配置の暗記にも繋がります。
以上、とりのそらねでした。