競技かるたことはじめ~その弐~

私が100首を覚えて間もない頃、1回目の試合をしました。
配置を全く考えてなかったので、好きな歌を主に右に、万葉の人たちは上段に配置しました。

 

決まり字を覚えるより先に、自陣の配置を考えました。
百人一首は“歌”というイメージが強く、歌集ごと並べてみたり、歌番号を意識してみたり・・・

そして行き着いたのが、「人物別」。完璧ではなかったけど、大体の人物を憶えていたので、一番それがあっていたのかも・・・。2戦目以降、私の配置はずっと人物別です。
天皇および皇族、女性歌人、僧侶、万葉歌人、その他男性のジャンルに分かれています。持統天皇天皇であり女性であり万葉歌人であるのですが、優先順に天皇に振り分けています。

 

始めてしばらくは、天皇・皇族と女性歌人を右に配置していたのですが、左側が多くなってしまうこともしばしば。

 

決まり字を覚えて(というより、自分の頭の中で100首全てを整理し終わって)てしばらくした頃・・・
札が少なくなってきても左右での札の移動が出来ないことや、偏ってしまうことなど・・・いろいろな問題が見え始めてきた頃、

左中段の大中臣能宣朝臣(こころあ)と三条院(こころに)の渡り手が見事に決まり、やっぱり友札は離して置いておきたいと思い大幅に配置を変えました。
友札と言っても、当時の私はまだ音として歌を意識していなかったので、仮に「ちぎりき」と「ちぎりお」を隣同士に置いたとしても、時代も歌のイメージも全然違うので、「ちぎ」として覚えられなかったり・・・。「ちぎりき」が空札なのに、同じ場所に「ちぎりお」が置いてあるからつい触ってしまったり・・・。私には向いてなかった友札をくっつける配置。

 

そして、右にも男性陣が置けるよう、女性歌人を左右に配置できるよう、女性歌人を全部下段にして、右中段を空けました。取っていくうちに、札を入れ替えたりはしていますが、これで私の定位置の基本形はこの形です。天皇が左にいるとか・・・自分の中ではもうありえない!と思っているので(笑)。


定位置が大分確定してくると動かせなくなってきますよね・・・

 

定位置の中で、菅原道真(この)と道真の怨霊を恐れていた藤原敦忠(あい)は離そうとか、親子である定家(こぬ)と俊成(よのなかよ)はくっ付けようとか考えてしまいます(笑)
百人一首の中には、日本三大怨霊の内2人が入っています。菅原道真(この)と崇徳院(せ)です。ちなみにあと一人は首塚で有名な平将門崇徳院は日本史史上最恐の怨霊と言われています。

 

私の配置では、2枚札が上段にあったり中段にあったり浮き札だったり、2枚札・3枚札の位置はバラバラです。始まりの音でもバラバラです。最初に配置を考えた時(1から2戦目の間)には決まり字が殆ど頭の中に入ってなかったので、「い」札はこのあたりとか考えてなかったので、始まりの音も結構バラバラです。

 

決まり字の長い友札は基本的に分ける・歌人の生きた時代・人物の相関(親子・犬猿の仲)等を突き詰めていったら、この配置に行き着いたですが、多くの人からとりのそらねさんの配置は覚えにくいと言われます(かるたーにとっては褒め言葉?笑)。一方、私みたいな超意味重視タイプの人には、姫札が固まってるから憶えやすいとも言われます。比率でいえば前者の方が多い。

 

あと、友札について
「こころあ」が「ここ」になったパターン、「こころに」が「ここ」になったパターンをそれぞれイメージ練習してますが、仮に、「こころに」が読まれて決まり字が短くなった「ここ(ろあ)」でも「こころに」の場所には絶対に置きません。だって、「こころあ」(大中臣能宣;その他男性)を「こころに」(三条院;天皇)の場所に置くことはできないからです。
こうしたことも、私の配置が覚えにくい所以なのかなぁ・・・などと考えたりもします。

 

相手が覚えにくいように配置するというのも大事だとは思いますが、自分の定位置の配置のルールと似ていれば覚えやすいし、違っていたら覚えにくいし、感じ方は人それぞれだと思いますので、相手が覚えにくいというより自分が納得いく(覚えやすい)配置がベストかなぁと個人的には考えています。配置は100人いたら100パターンあるといいますから。

 

私の場合、敵陣は友札がくっ付いてたり・同じ音が固まってたり・決まり字の長さが同じものが固まってたりするより、姫札が並んでたり・親子等で並んでたりする方が覚えやすいです。

 

以上、とりのそらねでした。