競技かるたことはじめ

今年の6月から「競技かるた」を始めたとりのそらねです。

 

大学時代、万葉集の面白さに触れ、和歌に目覚めました。

競技かるたを始めた当時、万葉集の歌なら当時65首ほど暗記していたのですが、百人一首は数十首しか憶えておらず(小・中学校時代に約100首覚えていた)・・・大分抜けてしまったなぁと悲しくなった覚えがあります。

 

競技かるたを始めるには小倉百人一首を100首すべて憶えることが必須となります。

競技かるたをする上では、歌全部を憶える必要は無く、決まり字さえ憶えてしまえば良いのです。競技かるたをするのプレイヤー(かるたー)、特に初心者は、決まり字しか憶えていない人や発句(上の句の最初の5(6)文字)しか憶えていない人も多いと思います。

 

私は競技かるたより先に和歌から入ったので、逆に私は決まり字を覚えるのに一苦労しました。

私は決まり字を暗記したことはありません。和歌全てを憶えるのは意味を意識して憶えられるのですんなりといきました。私の中で百人一首も三十一文字で一つなのです。

百首全てを憶えるのに1週間もかからなかったのに、決まり字を全て憶えるのに1ヶ月かかりました(笑)。決まり字よりも先に百首全ての作者を憶えてしまいました。

 

では、私がどのようにして決まり字を憶えたか・・・

それは自分で決まり字を探すことでした。例えば「な」の札なら、

なにはえの、なつのよは、なげけとて、なにしおはば、なにはがた、なげきつつ、ながらへば、ながからむ の8首

「なにはえの」は、「なにはがた」があるから皇嘉門院別当は“なにはえ”で取れる、もし伊勢(なにはえ)が読まれたら、「なに」で取れるのかなぁ・・・あ!「なにしおはば」があるから「なに」では取れないのか・・・ってことは、三条右大臣・藤原定方は“なにし”で取れるのか・・・など、頭の中に系統樹を書くようにして、決まり字を整理して行きました。

 

まぁこんな憶え方をした人は私の他にいないとは思いますが(笑)

今でこそ、「なにし」とか決まり字で言うのには慣れましたが、私の心の中では「名にし負はば」と発句全てを、頭では作者三条右大臣・藤原定方をイメージしています。

 

語呂合わせで憶えたり、機械的に憶えたり・・・

自分に合った憶え方が一番です。

これは初期配置の暗記にも繋がります。

 

 

以上、とりのそらねでした。